脂漏性湿疹と紫外線の関係
「脂漏性湿疹」は、皮脂の過剰分泌が原因で起こる皮膚の病気です。
乳児独特の「乳児脂漏湿疹」は、1歳までに自然に治る傾向にある湿疹です。
また、思春期にはホルモンの働きが活発になり、脂漏性湿疹を発症しやすくなります。他にも、何らかの疾患などで免疫が低下したり、ストレスの多い中高年が発症しやすく、なかなか完治しない面倒な皮膚の病気です。一般的には、男性に多いと言われています。
皮脂が過剰に分泌してしまうのには、いくつかの理由が考えられます。よくあるのが、ストレスや別の疾患による免疫低下、思春期などのホルモン分泌が活発になる時期、または、生活環境の乱れなどがあります。意外なところでは、「紫外線」による影響も脂漏性湿疹に関係しています。
皮膚の表面にある「皮脂」というのは、皮膚を守るための役割をしています。これは、内部の水分を適正にして、皮膚を適度に保湿するための働きと、外部からの刺激から皮膚を防御する、という2つの役目があるのです。
外部からの刺激は、さまざまな「菌」などのほかにも「紫外線」が考えられます。
実は「菌の増殖」と「紫外線」という、2つの事柄は、脂漏性湿疹の主な原因の1つなのです。皮脂は、肌の保湿やバリアのための役割をしていますが、ストレスなどの理由によって、過剰に分泌してしまいます。
皮脂の過剰分泌は、肌を守る皮脂の中の「スクワレン」を紫外線により酸化させてしまいます。その結果、過酸化物という物質が出来てしまい、細胞に刺激を与えてしまうことになるのです。元々、スクワレンは、紫外線を守る働きをしています。したがって、通常の肌であれば、紫外線によって肌が影響を常に受けるわけではありません。
皮脂が過剰に分泌されるのは、ストレスや不規則な生活、睡眠不測、アルコールや糖分過多などが考えられます。
また、皮脂の過剰分泌は、紫外線によって「脂漏性湿疹」を引き起こすだけでなく、マラセチア真菌という「カビ」を増殖させて「脂漏性湿疹」を発生させてしまいます。
マラセチア真菌は、皮脂が大好きで、皮脂が多く分泌されると増殖をします。皮脂を分解するときに発生する「脂肪酸」という物質が、肌を刺激することで「脂漏性湿疹」を引き起こしてしまうのです。
このように、「紫外線」「真菌」など、理由に違いはありますが、そもそもの原因は「皮脂の過剰分泌」と言えます。それを手繰っていくと、「ストレス」などの何らかの体調不良が引き起こすと考えられるでしょう。
脂漏性湿疹は、発症する場所やその原因などがさまざまですので、医師の診断を受け、しっかりと根気よく治療することが必要です。その際には、ご自身の生活環境にどのような歪みがあるか、というのを、じっくりと考えて、少しずつ改善していくと良いでしょう。
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