脂漏性湿疹の原因であるマラセチア菌とは
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湿疹というのは、大きな疾患ではありませんが、治ってもすぐ再発したり、薬でもなかなか改善しなかったりすると、日常生活でもストレスが大きくなることでしょう。
湿疹や皮膚炎はさまざまなタイプがありますが、今回は、「脂漏性湿疹」についてチェックしてみましょう。「脂漏性湿疹」は、皮脂腺から出た「皮脂」が皮膚を刺激することで湿疹になる病気です。
皮脂が過剰分泌するのは、生まれてすぐの「乳児」、身体が大人に変わっていく「思春期」、免疫の低下などが起こりやすい「高齢者」という、3つの時期が多いと言われています。
皮脂が過剰分泌する理由というのは、ストレスや食生活、時期、免疫の低下など人によってさまざまであり、何が直接の原因であるかというのは、複雑であるため特定しにくいとも言われています。脂漏性湿疹の原因については、「乳児」の場合だけは成人とは少し違っており、「胎児の頃の母親のホルモンの影響」によって引き起こされると言われています。したがって、乳児の脂漏性湿疹は、ホルモンの影響が薄れる頃には改善することが多いようです。
成人の脂漏性湿疹の場合は、原因が特定しにくく、環境をしっかりと改善しなければなかなか治らないことがあります。特に高齢者や疾患を持っている方の場合は、一旦症状が落ち着いてもまた再発することがあります。そのことから、成人の脂漏性湿疹というのは、治りにくい、という印象があるかもしれません。
近年では、皮脂の過剰分泌がどうして「湿疹」を発症させるのか、という一連の仕組みがだいたい分かってきています。その直接の原因は、「マラセチア真菌」というカビが引き起こしているのではないか、と言われています。
マラセチア菌というのは、普段でも皮膚に存在する常在菌です。普段は特に問題なく皮膚に存在しているのですが、何らかの原因によって、皮脂が過剰に分泌することになると、皮脂を好むマラセチア真菌はどんどんと増えてしまいます。
マラセチア真菌は、皮脂を分解するときに「遊離脂肪酸」という物質を発生します。その物質が肌に刺激を与えて湿疹を作ると考えられています。マラセチア真菌が作る「脂肪酸」は、カビ自体が適正数であれば肌を弱酸性に保つことが出来ます。したがって、マラセチア真菌が通常よりもぐんと増えてしまうことが「脂漏性湿疹」の原因となります。
マラセチア真菌を、常在菌として適切に働く数にするためには、マラセチア真菌が好む皮脂を過剰に分泌しないことが大切です。「ストレス」などは、体調を崩すことによって、免疫力が低下します。免疫低下は、皮脂を過剰に作る大きな原因となります。それ以外にも、「偏食」や「過食」などの食生活の乱れや、「睡眠」の質の低下なども、皮脂の分泌が多くなります。
また、マラセチア真菌を丁寧に洗うことによって取り除いたり、枕カバーを毎日洗濯するなどの方法も有効です。医師の処方などで、抗真菌薬や抗真菌シャンプーを使用することによって、真菌の数そのものを減らす方法があります。